お誕生月をお祝いしよう!


これは2006年9月に当サイト内で掲載しました「お誕生月をお祝いしよう」の記録です

今月のお誕生月を迎えるサイト様は 学園小説サーチエンジン 放課後の教室 (現在閉鎖) さんです。
管理人の秋里八束様は、学園小説専門のサーチエンジン 「放課後の教室」 を運営され、且つ、ご自身でも小説を書かれていらっしゃいます。 他にブログも抱えていらっしゃって、 とても多忙な方なのですが、 今回は特別に対談をしてくださるということで、 私の方がかなり緊張しています。
秋里様が好物のフルーツタルトを用意してみたのですが、ちょっとドキドキ……(フルーツタルトの写真は、 clef 様よりお借りしました)
以下、青字が 秋里様、黒字が あおばの発言になります。


<サイトに関する質問>

まず、お誕生月という事ですが、最初にサイトを立ち上げようと思ったキッカケは何でしょうか?
「放課後の教室」の正式公開は2003年9月1日ですが、その約2か月前に、オンライン作家共有チャット「青葉の木陰」 をお試し設置しました。
そこで、オンライン小説書きさんと話しているうちに、自分はやっぱり中高生が主人公で学校が舞台の話が好きだなということを実感し、そういう作品と効率よく出会うにはどうしたらいいか、みたいな話をしていました。
その年の4月に、舞夜じょんぬさん、笹竹颯夜さんの「古風な学園青春小説同盟」ができました。この同盟ができたとき、これだ!と思ったのですね。ここだと「古風な」小説限定ですが、自分の好きな学園もの小説に出会うことができます。
当時は、オンライン小説の総合サーチエンジンはいくつかあったのですが、オリジナルのジャンル限定ものサーチは恋愛、長編小説、SF・ファンタジー、あとボーイズラブくらいしかなかったような気がします。
需要は少ないだろうなとわかってはいましたが、仮運営期間にたくさんの方のアドバイスをいただきながら、なんとか9月1日までに形が整い、スタートできました。


サイトを運営する上で、又は、作品を創る上で、最も大切にしていること(或いは気をつけていること)は何ですか?
当サーチは申請作品を読ませてもらった上で登録するかしないかを決めますので、登録申請いただいた方には、メールアドレスの不備などがない限り、必ずお返事をしています。その分、お時間はかかりますが(大長編作品などだと特に)、登録時だけでも、利用者の方とコミュニケーションを取り合えたらいいなと思っています。

サイト運営に関わるペース配分について。
ほかの事をしている時間(あるいはパワー)と比べて、サイトに関わる割合はどのくらいを占めていますか?もしくは、理想のペース配分は?
【理想】
仕事:2  プライベート:6  サイト:2
【実際】
仕事:1  プライベート:4.5  サイト:4.5
といいますのも、サーチ以外にサイトを創作系だけでも4つ持っていますので、毎日必ずいずれかのサイトのことを考えています。
リアル生活でストレスがたまると、サイトにかなり時間を割いてしまいます。
また、パソコンに向かっている時間以外で申請作品を読みますので、もしかしたらプライベートの時間を越える時間を費やしているかも?


ネット社会に関して、思うことや、読者に伝えたいことなどがあれば、お話ください。
最近、爆発的にネット人口が増加、しかも若い人(現役中高校生)のご利用が増えたなぁと、登録申請の内容を見て思います。
20世紀までは、自分の小説を人に読んでもらうためには、ノートに書いて友だちに回覧してもらうか、雑誌などに投稿するしかなかったのに、今ではちょっとしたスキルがあれば、小説を公開し読んでもらい、感想までもらえるかもしれません。便利になりました。
ただ、インターネットって、すごく怖いものでもあると思います。架空請求サイト、アダルトサイトへの誘導があるスパム書き込みやメールが、対象者の年齢性別問わず、どんどん来ます。クリックするだけで女の人の裸が見れたりします。年齢制限のある映像、画像、文章も、見ようと思えば簡単に見ることができます。
申請作品にも「このシーン」「このセリフ」だけがネックで、あとはどの年齢の人に読んでもらっても差し支えない、というか逆に読んでほしい!と思う作品もありますが、残念ながら、当サーチでは「未成年の飲酒・喫煙・その他反社会的行為のシーンがある作品」は登録できないことになっています。

ここの境界線を引くのは、本当に難しいと思いますね。
学生時代には、ちょっとした反抗心を持つことなんてザラだし、だれにでも学生時代に飲酒喫煙に興味を持つことはあると思いますよ。でも、それで当たり前とはやっぱり言えません。作者さんが自己表現としてそのような作品を公開されることはかまわないと思いますし、そういった作品を読んで共感することも多々あります。
それでも、当サーチをご利用になる未成年の方に、未成年の飲酒喫煙は当然だと思ってほしくないのです。現実はたとえそうだとしても、わたしはひとりの大人として、それは違うよと言わなければいけないと思っています。
無限の広がりがあるネットですべてをフィルタリングできるわけではないですが、中高生が主人公の作品を紹介しているサーチですから、中高生が読むのにふさわしい作品をご紹介できたらと思っています。

ルールが曖昧なネット社会にいるからこそ、大人として自分の基準値をしっかりと持つ。 私も見習いたいです!

話は変わりますが、パソコンに向うときの「友」は何でしょうか?
音楽:winampでインターネットラジオを聴くか、iTunesで音楽を聴きます。
飲み物:麦茶かコーヒー牛乳
手帳:なにか思いついたときに書き込みます。忘れっぽいので。
付箋:これもなんか思いついたときに書き込んでパソコンモニタ横に貼る。
Palm:パソコンにクレイドル(充電器つきスタンド)を常時接続して、外出するときにすぐ持ち出せるようにセットしておきます。読みたいオンライン小説を見つけたら、すぐにpalmに転送するため。


<管理人様への個人的な質問> 

好きな食べ物、飲み物は何ですか? 或いは、これだけは誰になんと言われようと「譲れない」食べ方など。
好きな食べ物:お好み焼き チョコレート フルーツタルト 抹茶味のお菓子 
そば(夏限定) 鍋焼きうどん 鮭のお刺身 焼き菓子
好きな飲み物:ココア ミルクティ  桃の缶チューハイ
番外:好きなドレッシング 「キューピーノンオイル 和風ごま」
サラダもお刺身も焼肉もお豆腐もトンカツもぎょうざも、みんなこれで食べられます。

こ、これは私の「ポン酢」に近いものがありますね。 個人的に、かなり嬉しいです!
逆に、苦手な食べ物、飲み物は?
苦手な食べ物:辛いもの 苦いもの
苦手な飲み物:ビール
おすしはわさび抜きでお願いします(笑)


アナタに一週間の休暇と一千万円が舞い込みました。
さて、どうしますか?別々に使用も可能です。全ての責務から解放されているという設定です。
小さな地域の図書室みたいなのを建てたい。
近所の人に、もう読み終わったいらない小説とか絵本とか図鑑とか実用書とかを持ってきてもらって並べておいて、そこで読むこともできるし、借りて帰ることもできる。もちろん無料。
貸し出しカードとか特になくて、借りる人の良心にお任せ的な感じで、地域の人がだれでも本を読みに来れる場所。
隠居するようになったら、そこの店番?ばあちゃんになるの(笑)
パソコンも設置して、オンライン小説を読めるようにするのもいいかも。

それ、いいですね! こういう太っ腹な公共施設って、なかなかないですからねぇ……
こういう小さな図書室?が県内の市民会館みたいなところにあったんですよ。これはいいアイデアだなと思いました。県民の持ち寄った本がいっぱいで、すごく居心地がよかったのです。
現実に戻ると、自動車学校に行きたいなぁ(笑)


ストレス解消法は何ですか?お気に入りの癒しグッズなどあれば。
インターネットです(笑) ←ネットジャンキー
今までのサイトは、ほぼ現実逃避の産物だったりします。
あとカラオケ。大きな声でうたうのは結構スッキリします。


もう一度、人間に生まれ変われるとします。
しかも、歴史上の人物として、過去に生まれ変わることも可能です。さて、誰に生まれ変わりたいですか?その理由は?
歴史を勉強したり、歴史もの小説や漫画にハマったときには、平安時代のお姫さま!とか思ったこともありますが、でもあの時代にはおいしいお菓子とかないし、あの長い髪を洗えないんだなぁとか思ったら、やっぱり現代がいいな、と思います。
あまり人さまの人生をうらやましいと思ったことがないですね。平凡だけど今しあわせだし、両親の元に生まれてよかったと思っているので、やっぱり生まれ変わっても自分がいい、かな?



<「放課後の教室」について>

「放課後の教室」はオリジナル学園小説に絞った検索サイト様ですが、これは秋里様ご自身が学園小説に特別な思い入れがあるからでしょうか?
あるいは「青春」とか、過ぎし日の(?)学校生活での「思い出」など、学園小説限定の検索サイトを開設するに至ったエピソードがあればお話いただけますか?
初めてオンライン小説を知ったのは、個人小説サイト開設の3か月ほど前だったでしょうか。実は最初に出会ったのは大人向け小説だったのですが(笑)そのときハマった作品の主人公は高校生でした。
それから渡り歩いたサイトの小説も、ずっとあたためていたお話も、やはり主人公は高校生でした。
特別な思い入れというか、純粋に自分と波長が合ったのが「学生時代のお話」だったのだと思います。
自分の学生時代を振り返ると、特に誇れるような出来事があったわけでもなく、自発的読書デビューが高校時代だったというくらいでしょうか、中学生までは読書嫌いな子どもだったので、その当時の自分には、まさか自分が今のように学園もの小説を読んで楽しんでいるとは想像もできなかったと思います。
こんな人が学園小説専門サーチをやっています(笑)
では、なぜ学園小説サーチを始めようと考えたのか、それはオンライン小説めぐりをするようになって出会った数々のステキな学園小説とその作者さんとの出会いのおかげだと思います。
あとは最初の質問のサイトを立ち上げようと思ったキッカケと同じ理由です。


私個人の話で恐縮ですが、学園小説というのは特別な魅力があると思うのです。
読んでいるうちに、自分の学生生活を思い出して苦笑いをしたり、切なくなったり。
思い出としては未完成な要素が多いだけに、却って大人になっても惹きつけられるジャンルだと思うのですが、秋里様は学園小説に対して、どんな魅力を感じられますか?
学園小説を読みながら、自分の10代のころを振り返り恥ずかしくなるなんてことはしょっちゅうですね。
子育てをするようになって、すごく実感するんですが、子どもってバカだなぁ、と思います。(現在、子どもの皆さん、ごめんなさい)でも、なんていうか愛おしいバカ。しかも、それは自分も通ってきた道だったり、どうにかすると過去の自分の方が遥かにバカだったり。
人生経験が少ないゆえの愛すべきおバカさんたちが、学校生活や部活や友だち関係を通していろんなことを知り、泣き、笑い、悔しい思いをし、少しずつ前に進んでいく過程を、その人たちの目線でたどっていく。中には、おバカさんどころかすごく大人の目線で考え歩む若者たちの話に出会うこともあります。
もう愛すべきおバカさんを卒業して、多少こズルくなった自分には手の届かない場所にいるキラキラした若さを持つ人たちのお話にのめり込むのは、ないものねだりゆえなのかもしれません。
大人が過去の自分を投影したり、反省を込めて書く学園ものも、今現在その道の途中にいる学生さんの書くリアリティある学園ものも、物語の中で動く10代の若者たちの魅力に甲乙つけがたく、どちらも大好きです。

確かにそうですよね!
私もプライベートと仕事の両方で、現役の「愛すべきおバカさん達」と接する機会があるのですが、まったく同じ事を感じます。
未熟だからこそ ―― に続く言葉は無限で、未熟だからこそ恥ずかしかったり、上手くいかなかったり、間違ったりするけど、そこには多くの可能性もあって、未知数のエネルギーも潜んでいる。 現役の彼らには、思う存分間違えて、遠慮なく失敗して欲しいですね。
それには私のような「こズルい大人」が、もっとしっかりしなくてはいけないのですが……(汗)
ここで一つ質問が。
学園小説を書くにあたり、つい使ってしまう言葉。しのばせてしまうテーマ。 あるいは、読む側として惹かれてしまうキーワードはありますか?
私は体育会系体質なので、どうしても熱血スポ根路線から離れられません。根性、気合、勇気、友情、悔し泣き……この辺りは外せないのですが。(笑)
改めて考えたことがなかったのですが、なんでしょう。「ちょっとでも前に進もう」かな。あまり深く考えたことがなかったです。
読む側として惹かれてしまうキーワードですが、わたしも宮城さんと同じくスポ根が好きなので、「悩み抜いて得られるもの」とか、そういうのにハートをわしわし掴まえられます。
スポーツの中でもバレーボールがいちばん好きなんですが、それぞれスキルの高い個人の集まりだけでは試合にならず、必ず息が合うまで練習を重ね、納得いくまで話しあった末に気持ちよく決まるプレイが生まれるというところにとっても魅力を感じます。バレーボールは、その試行錯誤の過程でたくさんのドラマがあると思いますし、そういう風景を切り取ったバレーボール部を舞台にした小説があったら、もうなにを置いても読みにいきたいです。
……すいません、かなり話がズレました。
あと、自分のオンライン小説読了記を読み返して気づいたのは、「誰かが誰かを思う気持ち」にたまらなく惹かれるようです。友だち同士の友情、片想いの女の子の相手を思う気持ち、親が子を思う気持ちなど。主人公がすごく悩んでいて、その彼(彼女)を支える友だちがすごくいい仕事をしていたりすると、すごくのめり込んで読みます。感動を与えてくれるのは、主役の動きがいちばんかもしれませんが、脇役の存在が大きいという作品もたくさんありますね。


「放課後の教室」を特徴付ける一つとして、豊富なカテゴリーからの検索だと思います。
当サイトの「マネージャールーム」でもご紹介しているので、ご存知の方も多いでしょうが、とにかく種類が多い!
作品の長さや舞台設定はもちろんのこと。学園祭や修学旅行などのイベントごと、科目ごと、部活ごとにも分けられています。
検索する側としては非常に便利で嬉しい限りなのですが、実際に、ここまで細かく分けられているサイト様が少ないのも事実ですよね。
何かきっかけがあったのでしょうか?
「カテゴリ過多サーチ」と、どこかで言われてた記憶がありますね、そういえば(笑)
自分では学園ものに特化してるんだから、学園っぽいカテゴリを思いつく限り挙げてみたんですが、ちょっと分類しすぎだったでしょうか。
基本的にわたし、分類好きなんです。自分のブログのカテゴリも、気づいたら20くらいありました。
便利だと言ってくださると、わたしもうれしいのですが、最初は「分類されすぎて使いづらい」というご意見もありましたので、すべてのカテゴリをTOPページに表示させるのはやめました。
長さや形式にこだわったのは、わたしのように書くのも読むのも長いものが好きな人ばかりではなく、「オンライン小説は短編しか読まない」「完結したものしか読まない」という人もいらっしゃるので、そういった条件はあった方が親切かなと思ったからです。
部活動がかなり細かく分かれているのは、自分が好きな「音楽を演奏する学生」「バレーボール部員の話」「スポ根小説」を探しやすいからです(笑) 
スミマセン、発端はやはり「自分好みの学園もの小説が読みたい」という欲求から、このサーチは始まっています。

いえいえ、大事なことです!(←自分の欲でしか動けない奴)
科目を細かく分けたのは、大学生の主人公対応のためです。中高生だと部活メインのお話などありますが、大学生はサークルに入らない人もいますし。理工学部の研究室でロボットを作っている主人公や文学部でフランス文学を学ぶ主人公のお話も、科目のジャンルが選択できるかな、と。
おまけで魔法学校(ファンタジー対応)と自動車学校(18歳以上対応)もつくりました。旧制高校は利用者さんのリクエストにより設置しました。
バナーは登録者さんお手製のものを表示させている方がほとんどですが、中にはバナーをつくっていない方、サーバの規約で外部サーバに表示できない方もいらっしゃるので、そういう場合はこちらで「NO BANNER」という表示のあるバナーを15種類ほど準備しています。できるだけ作品の内容に合ったものをと思い、自転車とかテニスボールとか競技場とかピアノの鍵盤とか、いろいろ取り揃えております。


<創作について>

秋里様は「放課後の教室」の管理人であると同時に、ご自身でも多くの作品を書かれていますよね。
私が感想を述べるのは非常におこがましいのですが、どの作品にも共通して言えるのは「等身大の学生」を描かれている点だと思うのです。
些細なことで悶々と悩んでいたり、偶然目にした光景から多くのことを感じたり。多感な学生ならではの日常を、すごく丁寧に、そしてリアルに描写されていると思うのです。
大人と子供の間を行き来する主人公たちに、とても魅了されてしまうのですが。
秋里様ご自身は学園物の小説を書かれるとき、どんな想いを込められているか。また、最も気をつけておられる点など、よろしければお話いただけますか。
読んでくださってありがとうございます。うれしいです。
自分が今まで書いたお話の主役級の人たちはほぼモデルがいて、大抵自分の学生時代の同級生や先輩・後輩だったりします。(書いているうちに別人になってしまいますが)
学生時代の失敗談は自分の中に山ほどありますので、それを主人公の気持ちになって書いていると、あんな感じになります。
小説を書いてみて初めてわかったのですが、わたしは一人称の小説しか書けません。なので、視点はずっと主人公固定で、中学生の主人公ならこう思うだろう、こう動くだろうというのを文字にしていきます。
以前は、一人称しか書けないことにすごくコンプレックスを持っていたのですが、最近はそれも自分の持ち味だと思うことにしよう!と開き直りました。
学園もの小説を書くときには「どんな終わり方でも、希望の持てるラストにしたいな」ということと「作品の中での出来事で、だれかが一歩前に進めるような話にしたいな」という思いを持っています。

小説を書いてみて初めてわかったこと。ありますよね、コレ!
自分の根底にあった物を発見したり、知らず知らずのうちに影響を受けていた人に気づいたり。
もし差し支えなければ、秋里様が小説を書くようになったキッカケや、影響を受けた作品など教えていただけますか?
小説を書くきっかけですか。最初に物語を書いたのは、中学二年生の国語の授業で「物語を書いてみよう」というものがあり、そのときに自分と同じ中学二年生の女の子の一人称の話を書きました。それを友だちにも読んでもらったらおもしろいと言ってもらえたので、その後、ノートに続編を書いて、友だちに読んでもらった記憶があります。それがおそらく最初だったと思います。
実はそのときはまだ、コバルトなど少女向け小説などの存在も知りませんでしたし、人さまの書いた小説を、教科書以外では読んだことはありませんでした。
高校時代、初めてコバルト文庫の存在を知り、人さまの作品にたくさんふれたのですが、影響を受けたのか?というと、あまりそんな気がしません。
物心つくころから漫画で育ってきたので、小説よりも先に漫画(もどき)を描いていました。高校時代は、週刊少年サンデー、マガジン、ヤングマガジンを欠かさず読んでいて(家にあったので)、影響を受けたとすれば「健太やります!」(バレー漫画)「帯をギュッとね」(柔道漫画)「はじめの一歩」(ボクシング漫画) でしょうか(笑)すべて主人公は高校生です。
あと、ヤングマガジンで連載していた「風呂上がりの夜空に」がすごく好きでした。これも高校生が主人公のとても楽しそうな高校生活を描いた漫画でした。こんな楽しい高校生活を書けたらいいなというのは、自分の中にあるかもしれません。
そうか、わたしの中の物語のルーツは漫画だったのね(笑)

あ、最近私も同じことを自覚したばかりです。 自分の根幹をなしている物が少年漫画だと気づいて、ちょっと複雑な気持ちでした……(笑)
こういうのが書きたい、というのは、最近、娘のために買いなおした「っポイ!」(花とゆめコミックス)を読んだときにすごく思いました。こちらは中学三年生の男の子の受験や友情、恋の話です。受験生ならではの心の揺れ、いじめ、部活、男の子と女の子の違いなど、魅力的なテーマがこれでもかと詰め込まれて10年も連載中。すごい。
こうして質問に答えてみると、いろいろと見えてきますね。自分の書きたいものについて、あまり考えたことがなかったのですが、自分と作品とこれからを考えるのに、とてもいいお時間をいただきました。ありがとうございました。対談形式というのはとても楽しかったです。脱線しまくってすみませんでした。

とんでもないです! こちらこそお話をたくさん聞かせていただいて、とても楽しかったです。 途中から個人的な興味に走ってしまって、すみません……

さて最後に ―― 秋里様は「放課後の教室」の他にもブログも運営されていて、とても多忙な方なのですが、今後の抱負(あるいは、野望、願望、希望?)がございましたら、是非お聞かせください。
今後の抱負ですか。いろいろありますよ。 野望段階で断念したものもありますが。
断念したものは、「放課後の教室」大人向けバージョン。
放課後の教室は、一般向け(年齢制限なし)のみで、制限はかなり厳し目かなと思っていたので、そういった制限に引っかかる作品を登録できるような学園小説サーチを、と思ったりもしたんですが、大人向けにすると設置できるサーバが限られてくること、ふたつのサーチの管理は現在の「作品を読んでから登録」というスタンスでは難しくなってくることから、断念しました。
【あたため中の野望】
サーチ管理人としてだけではなく、オンライン小説読み・書きとしての野望でもいいでしょうか?

もちろんです!
・某氏とのリレー小説を計画中(ちょっとだけ書いてます)
・競作企画に参加してみたい
・「学園もの小説マスターへの道」
いわゆる「○○のお題」です。「放課後の教室」でお題を配布して作品を書いてもらいクリア数よって「小学校卒業」から「教授」まで階級(?)があります。
ぼんやりと素案はあるんですが、いまだ手つかず。
・長編体質さんと短編体質さんの競作企画(これも素案のみ)
・方言で書かれた小説リンク集を設置してみたい
・オリジナルバレーボール小説の探求とジャンル普及  ←自分が読みたい一心で(笑)
・学園もの小説の感想をこれからもブログで書いていきます。
・某お題に挑戦してみたい。(苦手な短編・原稿用紙10枚以内で)
・最後に、書きかけの大長編小説の続きを公開したい(すいませんごめんなさい)


サイトだけでなく、創作のことまで、たいへん楽しくお話させていただいたのですが、そろそろお時間の方がきてしまいました。
お忙しい中、お越しくださり本当にありがとうございました。
対談の中でもお話させていただきましたが、「放課後の教室」は現役の学生さんたちだけでなく、大人になった私たちも豊かな時間が過ごせるサイトだと思います。
ちょと気障ないいかがですが、青春の数だけ楽しみ方もあるというか……
誰もが学生に戻れる場所って、なかなかないと思うのです。 同時に、現役学生も安心して楽しめる場所でもある。
特色のあるサイトであればあるほど、その運営は大変かと思いますが、どうかお体に気をつけて、ますますのご活躍お祈りしております。
そして、これからもよろしくお願いします!
長い時間、本当にありがとうございました。 素敵な出会いに感謝を込めて……お誕生月おめでとうございます!


※「放課後の教室」様は2011年7月をもって閉鎖されましたが、その存在はまさに学生時代の思い出と等しく、今でも私の心の支えであり、原点となるものを多く学ばせていただいた場所でもあります。
長きに渡り運営に携わってこられた八束様に敬意を表し、この対談は掲載当時のまま残してあります。